日本の財政が将来的に破綻するとか,エレクトロニクス産業に未来がないとか,原発がもうどうしようもないとか,あるいは地方都市の中心市街地は再生不可能だとか,数十年前から構造的に決定づけられていた将来について,なんかこう今さら絶望するようなものばっかり目についていて,本当にうんざりすることがある.

 

決まりきっていたことが数十年かけて可視化されてきたところで,その現実に絶望するのはアホらしい.それは最初から分かっていたことなんだから,どうしようもない近未来をどういう落とし所にもっていくのかが問題だと思うんだけど,そういうのが社会の表面に出てくるのをあまり見たことがない.

 

こういうとき,現代日本には文学みたいなのが決定的に足りてないんだなという感想を抱く