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新聞の読み方について

つまらない見方だけど,インターネットの人ってやっぱり新聞の読み方とか知らないんだなって思って,つらい.

日経新聞が飛ばし記事で通信会社を支援しているだとか,労働者搾取的な企業経営手法を賞賛しているだとか,詐欺的な情報商材の広告を掲載しているとか,そういうの,本当にそうだとしても日経新聞には何の落ち度もない.これは皮肉として書いているわけでもなく,日経新聞は産業新聞とかとおなじで大企業の広報紙なのだから,「権力の監視」みたいなジャーナリスティックな役割を日経新聞に求めるほうがおかしい.

その他の全国紙もいろいろな経緯があって権力の監視という機能はかなり発揮しにくい感じになっている,というかそういうメディアを志向していないような気がする.
そもそも「権力の監視」みたいなのは新聞の役割として所与のものじゃない.少なくとも日本では近代以降とてもたくさんの新聞が生まれたけど,なかでも本気で権力を監視するみたいなやつは全然売れないから全国各地で速攻で廃業した.特別な論理が存在する県紙を除けば,現存している日本の新聞は多かれ少なかれチャラチャラした要素をかなり取り入れている.

いろいろあって気づきにくいけど,じつは新聞っていう産業は本質的にすごく金儲けが難しいので,だから生き残りをかけて上に書いたような感じでチャラチャラしながら頑張ってきた.1面から40面までギチギチにガチな記事を詰め込んだような新聞は存在し得ない.新聞に対して中の人のオツムの問題に帰結させようとする感じもするもあるけど,日本の新聞はきわめて構造的にその在り方が決定づけられているから,そこに社内の個人が及ぼす影響っていうのはマジ小さい.

だから日本に住んでいて日本の新聞に勝手に期待して勝手に落胆するみたいな感じは本当にアホらしい感じしかしなくてつらくなってくる.

(新聞社は通信社のように情報をそのまま配信すればいいみたいな見方も散見されるけど,あれは最もどうしようもない見方だとおもうので無視するしかない)