インターネットの銀河系

革新的な研究を生み出さなければ…みたいな強迫観念みたいなのがあって最近気持ちが空回ってて,自分が素手で戦っているような感じがしてて,それはインプットが決定的に不足しているからだと思って,ちゃんと本読むことにした.

2009年から積読してたカステルの「インターネットの銀河系」から読むことにした.「インターネットの銀河系」は古典的名著といっていいような気がするんだけど,Amazonでぜんぜんレビューされてない.インターネットと社会との関係みたいなの,ネット上に現れる論考はこういう書籍化された研究からはだいたい10年以上遅れてて,逆に言うとかなりしっかりした学術書を読むと10年くらい先の一般インターネットの姿を知ることができる.カステルの本は無難だけどユートピア論的?技術ユートピア論は90年代後半に否定されたけど,でも今自分としてはユートピア的価値観が重要な気もする.自分がわかってないだけ?ずいぶん前に読んだ「世界コミュニケーション」もいい本で,当時学部生ながらガチな見解の有用性を実感した.世界コミュニケーションも全然Amazonで評価されていない.「シティ・オブ・ビッド」はさすがに古すぎて今読むとイマイチって感じもするけど,今から10年前にこれ読んでたら違ったと思う.流通の情報化系の本も本質のつきかたがかなりやばい.知的体力の基礎身につける.