おいしいパンケーキはどうやって作るか?

「おいしいパンケーキはどうやって作るか?」というのは「男女間の友情は成立するか?」と同じくらい下手くそな課題設定だとおもう.


おいしいパンケーキを作りたければ,リコッタチーズをぶち込むのが手っとり早い気がしている.

牛乳500ccにレモン汁を大さじ1加えて,鍋で中火くらいで加熱していると,ボコボコしてきてへんな牛乳の澱みたいなのがでてくるから,それをすくって溜め込む.これがリコッタチーズ.
このリコッタチーズを適当なホットケーキミックスに混ぜ込んで,澱の残りの乳清と牛乳をそれぞれほんの少し入れたり入れなかったりして,あと卵も適当にいれて(卵白をメレンゲにするといいけどなくてもいいとおもう),混ぜたやつを適当にやく.

たぶんこれで,そこらへんの「おいしいパンケーキの作り方」みたいなレシピに書かれてるやつよりも抜本的においしいやつができるとおもう.

 

リコッタチーズめんどくさければ,バター&シロップの代わりに,バターの切れ端にシロップを適当にかけて適当に電子レンジで加熱して完成するハニーシロップをつかうのも抜本的な感じがした.


パンケーキってすごくシンプルな料理だから,同じ料理を違う工程でつくっても工程間で味に差が出にくい.いい牛乳やホットケーキミックスを探したり小麦粉から作ったりするのも変態にはいいだろうけど,そういうチマチマしたアプローチよりも,リコッタチーズでもなんでも別のもの入れて別の料理として作っるほうが,「おいしいパンケーキの作り方」として本質的だとおもう.

 

課題設定の上手下手というのが社会生活で表だって問われるということは,なかなかないらしい.パンケーキは確かにとてもおいしいしつくるのは楽しいけど,生地の捏ね方とかフライパンの温度だとか,焼き時間だとか,どこの粉をつかうかだとか,そういうのにちまちまこだわってパンケーキづくりに汗を流すのは非常に変態的だとおもう.本,「イシューからはじめよ」とか売れた割にはパンケーキづくりにイシューが問われていない.

 

パンケーキ,チープであるという点と課題設定の杜撰さが提示するという点とで,非常にインターネット的だとおもう.