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インターネット産業の本質とインターネット

インターネット産業の,産業としての性格を本質的に決定づけている特徴として,非常に高い労働力の流動性というものが挙げられてるんだけど,それとは別に,インターネットやインターネット上の構築物が,労働力の流動性を高める機能をもつものが多くなっている気がする.だから日常業務レベルというミクロスケールでみると,インターネット産業では「業務の引き継ぎ」っていうきわめて普遍的な業務がとりわけ重要になっているとおもう.この点はプログラマーみたいな人びとの理想郷みたいな,インターネット上における共同作業の分散化,たとえばwikiとかクラウドソージング,あるいはロングテールみたいな思想も入ってくるかも知れない,そしてそういうのをもちいたペアプログラミングとかアジャイル開発とか,そういうやつとも関係しているとおもう.すなわちインターネットの方向性が労働力の高流動性を前提としている,あるいはそれを促進しようとするものになっていて,前提なのか促進要素なのかわからないけど,とにかくそれらはインターネットの本質だとおもう.Googleをはじめとした巨大ネット企業が10年以上にわたってインターネット上の情報構築や情報流通処理の自動化を展開してきたのも,基本的な方向性は労働力の流動性を高めるというものだった.とりわけ「スタートアップ」という局面でシリコンバレーとかいう聖地っぽいものが存立しているのも,高度な技術者やそれを支えるエンジェルとかいう成金たちの流動性の高さがあるから.Googleの社員が全員ずっとGoogleにいたらシリコンバレーは成立しない.特に言いたいことはない.